水の働き

地球は水の惑星だと言われます。
太陽系を探してもこれだけの水を持つ惑星は無い。
とは言っても地球型の惑星は水星、金星、火星しかないが・・・
それ以外はガス型の星なんです。

その水
何が特殊なんでしょう?

それは極性を持っている事なんです。
H2Oの分子式で表されているこの物体は
共有結合です。
その結合している力に差があるためにO側に電子が偏っているんです。
そのために分子自体が極性を持ってしまっています。

それが何?って感じですよね。

極性分子といって電気を帯びているのですね。
そのために分子間に強い力が働き
融点、沸点が高くなっています。
これが地球の気候に大きな影響を与えるのです。

地球の赤道付近で温められた空気が水蒸気をともなって上昇し
北へ南へ運ばれていきます。
これは熱を運ぶ媒体としての役割です。
それに地球の自転によって起こるコリオリの力が重なって
低気圧とか高気圧とかさらに台風などの現象を起こすのですね。

気候は水のこの性質によって変化しているのです。



自然栽培ではさらに関係のある性質が水和です。
これも極性を持つが為に
たとえば塩みたいに水に溶けこんでしまう性質です。

極性があるからくっついてしまう。

水は水和できてしまうものを運んでいく媒体になります。


月などから振動させられている水は
水和したものを引き寄せられるところに運んでしまうのです。

生き物はみんなかなりの割合で水分を持っています。
そこに水和したしたものがあれば
それこそその成分もろとも吸収してしまいます。

そこから養分となるものを吸収しその体を作っていきます。
植物においては自分で動けないので
この方法でしか養分を吸収できません。

土の中でも水分が移動するとなれば
それこそ人間の感覚では
無尽蔵の養分が地中を動き回っていると考えられるのではないでしょうか?


極性を持つことと水和するという特性が
雨を降らし
空気中のチッソを地上に落とし込んだら
植物の成長の要素となります。

植物が必要なものは
人間の手でやる必要は無く自然がそのシステムを備えているのです。